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中島春雄の死 [追悼]

 今日も猛暑日。お山の学校の仕事場も相変わらずサウナ状態。とはいえ、夕刻が近づくにつれ、蝉の声にも変化が。
 あらららら、これヒグラシやんか。自宅近辺ではクマゼミが朝もはよから暑苦しく鳴いているというのに。まあ高野山みたいにヒグラシばかり鳴いているのと違うて他の蝉の声と混じってるんやけれど。でもまあかなかなかなと鳴く声を聞くと、ああここは標高がやはり高いんやなあと思わずにはいられません。
 俳優の中島春雄さんの訃報 に接する。享年88。死因は肺炎。
 ゴジラだけやないです。「ウルトラQ」の第1話「ゴメスを倒せ」に登場するゴメスも中島さん。「ウルトラマン」のジラースも中島さん。もっともゴメスもジラースもゴジラの着ぐるみを改造したものなんでありますが。
 怪獣の動きというものを作った人、なのです。それまでのアメリカ映画の怪獣はキングコングみたいに人形アニメやったり、トカゲに装飾して撮ったものを合成したり、なんて感じやったけれど、中島さんは汗だくになり窒息しそうになりながら、あのゴジラ独特のゆっくりした歩き方や、放射能を発する時ののびあがり方やとかを編み出していかはったわけですね。それまで誰もやったことのない動きを創造したパイオニアなのですね。
 子どもの頃怪獣ごっこで怪獣のふりをする時、あののこぎりの五重奏みたいな声を真似ながら、一瞬背をのばし頭を振り、「ぐぇーん、ぎえ」なんて言いながら口から炎を吐くふりをしたものです。
 今ゴジラ映画を見ると、自分が真似していた動きはすべて中島さんが創造したものやったんやなあと気がつかされる。
 例えば「マグマ大使」に出てくる怪獣の動きなどは、なんかぎこちなくていかにも人が入ってますよという感じやったけれど、「ウルトラマン」に登場する怪獣の動きは、いかにもほんまにそういう生き物がいてるんやないかと思わせるものやった。当時の着ぐるみはほんまに分厚くて動きにくかったやろうけれど、そんな条件下で私たち当時の子どもにウルトラマンよりも怪獣の真似をしたくなるような魅力的な演技をしてはったんやなあ。
 当時の怪獣の魅力はその造形だけやなく、動き、鳴き声などすべてがマッチしていたから今でもその魅力を失わんのやろうと思う。それもこれも中島さんのような名優がいてこそやったんやね。
 謹んで哀悼の意を表します。

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