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梅安蟻地獄 [読書全般]

 朝から微熱。37度のラインをうろうろ。仕事は年度末のまとめの作成やら入試解答の点検やらあれこれ。合格発表まで入試関係の事務作業は続く。発表後は新入生対象の説明会やらなんやら。ひとつのことに集中して取りかかれぬ日々がしばらく続くなあ。
 帰路の途中で抗生物質医者に診てもらうつもりやったけれど、炎症を抑える薬と鼻炎薬を処方してもらうくらいやろうと思い、帰宅して体温を計ってから行くかどうか決める。熱は少し下がっていた。少し早寝して体調を整えることにする。鼻炎はアレグラ錠で抑えられるしね。
 通勤の車中で、池波正太郎「梅安蟻地獄 仕掛人・梅安 二」(講談社文庫)を読了。ドラマの「必殺シリーズ」もええけれど、やっぱりその原型である小説はまた格別であるなあ。梅安と彦次郎という二人の仕掛人の滋味豊かなやりとりがよろしい。単純な勧善懲悪にならないひねり方に妙味がある。「剣客商売」にまで手を出すと他に読みたい本が読めなくなるんで、池波正太郎は「梅安」でいったん休止しようと思うてる。なので、シリーズの残り5冊をじっくり味わいたい。

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本を貸すということ [読書全般]

 本日、「たちよみの会」例会。最初の1時間だけやけれど、古参Y氏が顔を出してくれた。先月「読めたら貸して」と言われた本を持っていっていたので、貸す。私は基本的には本の貸し借りはしない主義なんやけれど、彼だけは別です。なんでかというたら、ちゃんと返してくれるから。いわゆる「借りパク」というのをやられると、ほんまに悔しいのです。自腹を切って手に入れた大切な本なんやから、手元に置いておきたいものですよね。
 某T京S元社のK浜氏にずいぶん前に「ターザン」シリーズの何冊かを貸したけれど、あれ、まだ返ってきてへんのですよ。その出版社が映画化を機に「類猿人ターザン」を出すというので、その参考に貸してほしいといわれて貸したんやけれど、さて、彼は借りたことを覚えているでしょうか。一応ハヤカワ文庫の「ターザン」は既刊分全部持っていて、彼に貸した分だけ歯抜けになってしもうた形になっている。また読み返すこともないかもしれんけれど、今や入手困難なものだけに、返してほしいなあ。でも、彼と顔を合わせた時にはその件について言うのを忘れているのです。最近は東京に行くこともSFのイベントに参加することもないので、顔を合わせる機会もなかなかないのです。どなたかK浜氏に会うたら「喜多がブログでぼやいてた」と伝えてください。て、自分でいえよ。
 進呈するものは別です。私が死蔵しているよりも研究者やコレクターに寄贈した方が役に立つというなら、それは喜んでお渡しします。そういう方になら進呈しても惜しくはないのですよ。
 というわけで、Y氏にはまた来月別な本を貸す約束をしました。むろん返ってくるという信頼があるのです。

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天と地の守り人 [読書全般]

 昨日、今日と気温が急に上がり、日中は大阪市内で10度を超えたそうな。お山の学校も身を切るような寒さは失せた。それにしてもつい先日は最高気温が3度とかいうてたのに、この急激な変化はなんですか。上がるなら、体がびっくりせんようにじわじわと上がってほしいものです。ホメオスタシスなるものがうまく働かんやないですか。おかげで1日ずっとなんかだるい。
 寒いというては文句をたれ、暖かいというてはぼやいているなんて勝手な奴やと思わはるかもしれんけれど、段階を踏んで暖かくなってくれたら文句はないのです。とかく自然現象なるものに人間は勝たれへんのう。人間も自然の一部やったはずやのにね。
 往復の車中で、上橋菜穂子「天と地の守り人 第三部 新ヨゴ皇国編」(新潮文庫)を読了。これで一応「精霊の守り人」から始まる連作シリーズを読み切った。最終のエピソードとなる「天と地の守り人」は、途中で戦国物語というような様相を見せ、どうなることかと思わせたが、ちゃんとファンタジー世界らしい結末の付け方をしているところはみごと。皇太子チャグムと用心棒バルサ、そしてこの2人をめぐる人々の織りなす人間模様と、人間の力ではどうにもならない超自然の世界、そして陰謀渦巻く王宮の物語とが絶妙のバランスでからみあった大きなシリーズですねえ。作者の上橋さんも1962年生まれなのですね。62年生まれというのはほんまに多士済々ですなあ。
 惜しむらくは、登場人物のネーミングで、バルサとかイーハンとか現実社会で意味のある言葉と重なってしまうので、そこが気になったりする。最初にアニメ「精霊の守り人」で「バルサ」という名を聞いた時は、模型作製などに使う軽い木材を連想してしもうたし、ドラマ「精霊の守り人II」で「イーハン」の名を聞いた時は、麻雀の役がついてるんかとか兄弟がいてたら「リャンハン」とか「サンハン」という名前なんかとかいらんことを考えてしもうた。他にも「トロガイ」って名古屋弁みたいな響きやなあとかね。まあ、ファンタジー世界の人物なんで特定の言語によらない名前をと考えはったんやろうけれど、そういう名前を作るのは難しいのですよ。キラキラネームをつける親の方が驚くべき独創的な発想をしていたりなんかしますなあ。
 今さら私がどうこう言う余地はありますまい。余韻を楽しむように残り2冊の短編集をまたぼちぼちと読んでいくことにしよう。

 2月18日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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鉄道高校生の読む小説は [読書全般]

 3年生の成績業務が本日で終了。やれやれ。でもまだ1年生と2年生の授業日は続いているから、気を抜くわけにはいかんのですけれどね。それでも一段落ついて、午後からどっと疲れが出た。
 毎朝乗る電車では一番前の車両に乗っている。乗り換えの便利さと、確実に座れるからというのがその理由です。
 で、今年度はその車両の運転手の後ろの席に必ず座っている男子高校生をよう見る。鉄道のパンフレットを手にしていたり、進行方向をじっと見つめて電車の走る様子に集中していたり。十中八九、鉄道ファンでしょう。
 今朝は珍しく鉄道のパンフレットを手にしてなんだ。なんか疲れた表情で、靴を脱いで座り、ときどき車窓の風景を眺めている。彼の足下に置かれている鞄の上に無造作に新書ノベルズが置かれていた。
 小説を読むとは珍しい。私の席からはタイトルなどはようわからん。いつも鉄道パンフとにらめっこの彼はいったいどういう小説を読むのか、妙に気になってきた。
 彼が車窓に視線をやっているすきに、身を乗り出して本のタイトルを読もうとしてみた。悪いことをしているわけやないけれど、こちらに視線がある時に身を乗り出したりするとなんとなくばつが悪いものね。
 鞄のしわに隠れて背表紙が見にくい。裏表紙を上に向けているので、著者近影は見えても、その作家の顔までは判別でけん。さらに首をのばして目をこらす。
「十津……?」
 おおお、もしかしたら西村京太郎さんの十津川警部シリーズか! なるほど、鉄道ファンの彼が読むのは時刻表ミステリなんや。ここまで徹底しているとは。
 鉄道ファンやからというて必ず西村京太郎の小説を読むとは限らんやろう。しかし彼は読む小説も鉄道にこだわるんやね。いやあ、そこまで考えが及びませんでしたよ。そうかあ。
 なるほどと思う反面、他のジャンルの小説も読んでほしいなあとかよけいなことを考えていたのでありました。

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笑劇の人生 [読書全般]

 早朝、まだ暗い中を出勤。午前6時半、街灯に照らされて、粉雪が光る。大阪市内でも明け方にはわずかながら降ったのです。乗り換え駅の改札を出ると、小雨。バスに乗ってお山の学校の最寄りバス停に着いたら、粉雪に変わっていた。午前中は窓の外を見ると常に雪がちらつく。夕刻、退出時には気温が上がったのか小雨になっていた。バスと電車を乗り継いで自宅の最寄り駅前に出ると、まだかすかにやけれど雨が残っていた。
 もし昨日こんな天気やったら皆既月食は見られなんだやろうなあ。
 ストーブをつけ続け、仕事部屋に1日こもって成績つけの業務に専念。3年生の授業が終了したので、時間の余裕はある。ほんまは郵便物を出しに行きたいところやったけれど、この天候なので、明日にまわすことにする。急ぎの用件やなくてよかった。午後、2年生対象に奨学金の説明。
「就職やしぃ」と聞えよがしに言う生徒もいる。そんなもん、わずか数カ月でころりと変わったりする実例を山ほど見てるんよ、こっちは。「気がかわり、後期になってから慌てて奨学金を申し込む生徒もようけいてるんやから、関係ないと思わんように」と釘を刺す。まあ目の前のことしか見えへんのは仕方ないのよね。そういう年頃なんやから。
 通勤時、芦屋小雁「笑劇の人生」(新潮新書)を読了。上方演芸史ではあまりとりあげられてこなんだ花登筺系の喜劇に関する貴重な証言が語られている。どうしても上方演芸史では漫才と落語を軸にした著作が主流になってしまうから、まだ当事者である小雁師匠が達者なうちにこういう本を出してくれはったのはありがたい。企画を出した新潮新書の殊勲甲ですね。去年は大村崑さんも自伝を出してはる(未読)。ここいらあたり、小林信彦さんでもカバーし切れてへんラインなんで、ほんまに貴重なんですよ。
 不満があるとすれば、量が少なすぎる。もっともっと語ることはあるはず。第二弾を切望します。こうなると、花登さんの早世が悔やまれるなあ。「私の裏切り裏切られ史」は未完のまま終わっているわけやし。それと、できれば簡単でええから年譜もつけてほしかった。出演したコメディのリストとか、そういうものもつけられなんだかな。ここらあたりは編集者の腕の見せ所なんやけれど、新潮新書というのはそういう意味では全体にお手軽な感じがするのですねえ。

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神の守り人 [読書全般]

 今日はお山の学校は3年生の期末試験最終日。いよいよ本格的に成績算出をせねばならん。なにしろ学年の生徒全員を受け持ってるもんやから、エクセルに数字を打ちこむにしても、いろいろと微調整しながら計算式を入れていかんならん。週末まで、肩が凝りそうな毎日になるなあ。
 通勤の車中で、上橋菜穂子「神の守り人 下巻」(新潮文庫)を読了。昨年放送されたドラマの録画をつい最近見たばかりなんで、映像のイメージに引きずられそうになる。ドラマはかなり原作の雰囲気を忠実に再現しているからね。そやけど、原作を読むと文章で表現されているイメージと映像作品とのイメージのずれみたいなものは明らかにあるね。ドラマでは演出で強調されていた部分が、原作では割とあっさりすませられていたり、とかね。特にこの「神の守り人」はテレビドラマでは別の巻の話と並行して物語を進行させている分、物語の展開のリズムがかなり違う。
 それにしても上橋さんの想像する神や精霊は子どもにとりつくのが好きなんやなあ。もちろん、それには意味も理由もあるわけやけれど。そして、過去にそれらの現象が起きた時のことが歪んだ伝説として伝えられていて、それに基づいて大人たちが子どもといえども容赦なく殺そうとするという、かなりえげつない話になる。文化人類学者として、世界各国の文化を比較検討してきた作者の透徹した視線を感じるのですね。
 夜は、ベランダから皆既月食を見てみる。少し時間がずれたんで、だんだんもとの月に戻っていくところしか見られなんだ。雲がうっすらとかかっていたので、月食やら雲間の月やらわかりにくい部分もあったけれど、数時間前はくっきりと明るく見えていた月が、鈍く赤みがかった色になっているのはよう見えた。陰になっているので、太陽光の色が変化して見えている、ということでええんかな。SFファンのくせにええかげんですなあ。

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虚空の旅人 [読書全般]

 来週の木曜から3年生が学年末試験なので、授業はラスト1週間を切った。私の場合、3分の2は3年生の授業なんで、あと数日で一気に1週間の持ちゴマが終わる。昨日と今日で3クラスの総合学習が終了。2年間毎週1度は顔を合わせていた生徒のうち、半数近くと「お別れ」になったわけですね。
 というわけで、明日はお休みということもあって、今日の持ち授業が終わったところでなんだか肩の荷が下りてほっとしてしまい、午後は学年末試験の問題づくりをしてしもうた事もあり、退出時にはもうぐったり。
 それでも帰りの車中で、上橋菜穂子「虚空の旅人」(新潮文庫)を読了。今さらここに私の感想を書くまでもない人気シリーズなんでありますが、著者のあとがきを読むと、本書を書いたことがきっかけで「守り人」は長編大河シリーズになったんやそうです。ちょっと驚いた。ここまでの3巻で、もうすでに大河シリーズになるであろうというような展開の仕方をしていたもので。上橋さんとしては連作シリーズくらいのつもりで書いてはったようですけれど、世界観ががっちりとできあがり、登場人物の造形もしっかりしていたので、単なる連作やなく骨太の長編シリーズになる要素は最初からあったということなんやないか。というよりも、上橋さんの胎内にはもうこの国々や人々の世界が形成され、知らぬ間に動きだしていたということなんやと思う。
 まだまだ先は長い。次巻から本格的に大河長編になっていくので、ドラマのシーンと重ね合わせるようにしながらぼちぼちと読み続けていきます。
 さ、次は池波正太郎です。去年からまだ続いているなあ。こういうのを「マイブーム」というのかしらん。

 1月21日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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雲霧仁左衛門 [読書全般]

 大相撲小言場所「平成三十年初場所展望~土俵外の雑音をかき消す場所に~」 を更新しました。

 今日は月例の京都の医者行き。寒いのに、阪急の快速特急「京とれいん」には海外からの観光客とおぼしき人々が多数乗っておりました。はて、紅葉の季節でもなし花見の季節でもなし。国内の観光客は見ごろを待ってやってくるけれど、海外の人たちには関係ないのかな。休暇のとれる時期が今やということ、なのかも。
 車中で池波正太郎「雲霧仁左衛門」(新潮文庫)を読了。かなり分厚くしかも上下2冊というのに、一気に読んでしもうた。おそらく作者の一番油の乗っている時期に書かれたものやないかと思う。盗賊改メと盗賊一味の息詰まる攻防に加え、他の盗賊一味とのかかわりや、狙われた店の内のもめごとなどを少しだけからませている。ただ、読ませどころはやはり雲霧一味と盗賊改メの戦いやね。派手な捕物ではなく、尻尾をつかまれまいとする雲霧一味と、盗みを防ごうと探索する役人たちの駆け引きが、
「手に汗を握らせる」
 のである。
 鬼平のシリーズとしての面白さとはまた違う、単発ならではの、いわば一発勝負の面白さというものがある。高校時代に仲代達矢と先々代松本幸四郎の主演で映画化されているものを京都一乗寺の「京一会館」で見たことがあるけれど、なんかその時の印象とだいぶ違う。解説では映画版をぼろくそにけなしているけれどね。もういちど映画版を確認したくなった。35年以上前に見たきりなんで、記憶もおぼろげであることやしね。
 中井貴一のドラマ版で見た妻は面白いというていた。そちらも時間があれば見てみたいところではあるけれど。
 帰宅して午睡。寒い日の外出はやっぱり疲れるね。

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「鬼平犯科帳」読破 [読書全般]

 朝食後、「わろてんか」をまとめて見たりしてから、早目の午睡。昼食前やから午睡とはいわんか。とにかく眠いだるい。御用納めをすませて、疲れがどっと出たものか。昼過ぎに起きてかんたんに昼食を取り、買物に出かける。
 近くのショッピングモールに入っている靴屋で新しいのを2足。とにかく前のは履きつぶすまで使い、今履いているのも靴底がつるつる。新年に向けて新調しないと足下から怪我をしそうなもんでねえ。
 ユニクロでダウンパーカーとチノパンを買う。あ、「ちのぱん」と入力して変換したら「血のパン」と変換しよった。ユニクロで買う「血のパン」て、どんなパン。私は股下が短いのですそ直しをしてもらう。仕上がりまで時間があるので、一度帰宅。靴やらパーカーやらを袋から出したりしてから、少し休憩。仕上がり時間になったんで、再度ユニクロへ。チノパンを受け取り、書店によって文庫本を何冊か買い、帰宅。
 年賀状の宛名書きをしたかったけれど、明日にまわす。元日には無理かなあ。
 夕刻、「鬼平犯科帳」第24巻を読了。これで一応全巻読破した。著者逝去のため、最終巻の長編「誘拐」は未完。続きが読みたいところではあるけれど、書き継げるのに適当な作家はいてへんわなあ。池波正太郎の文章というのは独特の「間」があるからね。人情味ばかりやなく非情なところもあるのが「鬼平」が読み継がれている理由なのであろうと思う。著者の独創である「盗賊三カ条」や「急ぎばたらき」、「嘗め役」など、ようできていてほんまにそんな言葉があったかと思わせる。「鬼平」シリーズにはカウントされてへん、若き日の鬼平が登場する長編「乳房」や、盗賊が主人公になっている「雲霧仁左衛門」なども買いそろえているので、まだしばらく池波節を楽しむことにしよう。

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大河小説の楽しみ方 [読書全般]

 昨夜は夜中に何度も目が覚め、熟睡できず。そのせいか1日中なんとなく不調。それでも来年に向けて雑務をぼちぼちとこなす。天候は不安定。なんやしらん降ったり止んだり。
 仕事中に妻から携帯にメールが来た。何事ならんと見ると、美しい虹の写真を添付してくれていた。大阪市内では虹が見えたんやなあ。私の仕事部屋からは曇天しか見えなんだ。妻の心遣いに感謝。
 通勤の車中で「アルスラーン戦記 15 戦旗不倒」を読了。続けて16巻にとりかかる。実はうっかりamazonのカスタマーレビューを先に読んでしもうたんですね。えらい評判が悪いから、そんなにしょうもない展開になってるんかいなと警戒してたけれど、特段変わりなし。amazonで星をひとつしかつけてへん人たちは主要登場人物が意味なく殺されていくというて怒っているけれど、人の死なんて理不尽なもので、「意味のある死」なんてものが果たして存在するのかと、私なんか思うわけですね。それよりもアルスラーンが王位に着くまで上手いこといきすぎてたんと違うんと思うていたから、完結間際になってばたばたと死んでいくのは遅きに失したくらいやないかなあ。
 大河ドラマというのはそういうもので、一応架空の世界とはいえ戦史を描いているわけやから、なんでここでこの人がこんな死に方をせんならんねんというのは、ようあることですやん。戦国時代でいうと、今川義元、武田信玄、織田信長なんてここで死んだらあかんやんというところで亡くなっているしね。幕末やと島津斉彬、佐久間象山、高杉晋作、坂本龍馬あたりか。
 ええもんはみんな生き伸びて、敵はみんなやられるてな話のどこが面白いのかなあ。低い評価をした人たちは登場人物に思い入れが強すぎたのかもね。アルスラーンを支えてきた人たちが次々と非業の死を遂げ、彼自身の実力がいよいよ試されるというこの展開、最初から作者は考えていたに違いないと思うんやけれど如何。
 たぶん、大河小説というものの楽しみ方が違うんやろうね。三国志の関羽や張飛なんかもっと理不尽な死に方をしているけれど、それに文句を言う人はいてへんと思いますけれどねえ。

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