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SF史に爪跡くらいは [SF]

 昨日購入した長山靖生さんの「戦後SF事件史---日本的想像力の70年」をぱらぱらとめくり、索引に並んでいる人々の名前を眺めてみる。そうそうたるメンバーがそろっている。ほんまにすごい才能の人たちがSF史を飾ってきたんやなあとあらためて感じ入る。
 ありゃりゃ。なぜか私の名前が紛れ込んでいるやないの。1ヶ所だけやけれど、どうやらそうそうたるメンバーの片隅に私も入っているらしい。で、すぐにそのページを開く。
 ああそうか。「SFクズ論争」の時に私もSFマガジンに寄稿したんやった。その時に寄稿した面々の名前の中に私も混じっていたので、たまたま載っていたわけね。
 とはいえ、「戦後SF事件史」というSF史を語る上で必ず多くの人たちの目に触れる書物に自分の名前が紛れ込んでいるというのには何かしらの感慨やら嬉しさやらくすぐったさを感じたりするのであります。長いSF史の一時期とはいえ書評家として何かしら爪跡くらいは残したという証であるように思うからなのです。
 むろん、書評家としては私よりも優れた仕事をしてはる方たちがいてはる。その人たちの名前が乗ってなくて私の名前が載っているのは「SFクズ論争」でSFマガジンに寄稿したかしなかったかというただそれだけの違いやから、これをもって私の功績を誇ろうなどとは思いませんけどね。
 それはそれとして、自分の名前が「戦後SF事件史」に、いわば通行人という程度ではあっても、こうやって形として残ったということに、素直に嬉しさを感じてしまうのであります。我ながら単純やなあ。
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「SFが読みたい」の表紙 [SF]

 助走期間終了。週明けには恐ろしいことが明らかになる……はずやったけど、今日、事前に恐怖の正体の概要が明らかになり、おかげで恐怖を予測しておそれおののきながら週末を過ごさずにすんだ。なんのことかわからんですか。わからんように書いているのです。それなら書かんでもええようなもんやけれど、書かんと落ち着かんのです。もっと読んでくれたはる人たちのことを考えなあかんのにねえ。まあ、想像する楽しさを味わってください。いずれ差し支えない範囲で書きますんで。今は守秘義務、守秘義務。
 帰宅したら「SFが読みたい」が届いていた。今年の表紙はCOCOさんと違うんやね。中には漫画を描いてはるけど。いろいろと考えがあるやろうけれど、私はこういう年鑑みたいなものの装丁はある程度統一しといてほしいなあと思うのね。最初のころは水玉蛍之丞さんが毎年描いてはったけれど、西島大介さんを起用したあたりから統一感がなくなるようになった。ここのところはCOCOさんを毎年起用してたからまた路線をもとに戻したんかと思うていたのにな。
 こういう本は書店で平積みにされることが多いわけやから、実はこの「統一感」が重要で、そうやないと読者に気づいてもらわれんということもあり得ると思うのであります。
 あ、今年の表紙がよくないというているのではないですよ。あくまで編集方針についての感想です、為念。

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「ちちんぷいぷい」に円城塔 [SF]

 今日は大阪市内にも雪が降った。積るというほどやなく、短時間にふぶいた程度なんやけれど、風も強く体感温度はかなり冷たい。暖房のきいた室内ならともかく、廊下に出るともうあかん。粛々と仕事をする。
 帰宅して体が動かんくらいぐったりしていたので、少し温もったところで体温をはかる。
 平熱よりも低い! やっぱり私は変温動物らしい。やっぱり冬眠は要るわい。
 妻が夕方に録画しておいてくれたMBS「ちちんぷいぷい」を見る。円城塔さんにインタビューしているのです。中崎町のお好み焼きの店でビールを飲みながらというくだけたインタビューが「ぷいぷい」らしい。なんでもツィッターで円城さんが「ちちんぷいぷい」が取材してくれないかとつぶやいたのがきっかけで実現したらしい。奥様が「『ちちんぷいぷい』の取材依頼は断るな」と厳命したとか。
 創作ノートまで公開。ただし、文章ではなくご本人いわく「落書き」と称する図像が創作メモになっている。作品の構造を図にして考えたはるのです。最新作は、図を見る限りはSFに違いない。ようわからんけれど、あれはきっとSFや。
 京フェスなどで見るのと全く変わらん独特の空気をまとった、すっとぼけたインタビューでありました。

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想像力が未来を拓く [SF]

 今日は冷えこんだなあ。明日はもっと冷えるらしい。で、週末からまた温くなるらしい。体調を崩せと言わんばかりの気候ですな。
 帰宅してから録画しておいた相撲を見、夕食後、妻といっしょに「クローズアップ現代」を見る。私は録画予約を忘れていたんやけれど、妻がちゃんとセットしておいてくれたので見逃さずにすんだ。ありがたいことです。
 サブタイトルは「想像力が未来を拓く」。小松左京さんの追悼番組というような内容。
 とにかく「クローズアップ現代」でありますから、全く内容には期待してなんだ。どんなテーマもさらりと浅く短く取り扱うもんやから、どんな面白そうなテーマでも私はたいていスルーしている番組なのであります。
 瀬名秀明さんを呼んで話を聞いたり、映像化された作品を中心に小松さんの「未来予測」を論じたり、というような内容で、「クローズアップ現代」の割には健闘していたと思う。25分間で小松さんの世界を消化できるはずないしね。
 あららと思うたのは、「日本沈没」「復活の日」「首都消失」といった映画化されたものだけが代表作みたいに扱われていたこと。映画化されてないものでとりあげられていたのは「虚無回廊」くらいか。映画化というたら「エスパイ」も「さよならジュピター」もあるでしょうが。まあ「エスパイ」は未来予測とは関係ないかもしれんけれどさ。
 あと、ビデオ出演の石川喬司さんが「SFは子どものおもちゃみたいに思われていて……」と証言している次に、そのたとえとしてSF漫画の単行本をずらりと並べた映像がうつったけど、「パトレイバー」や「地球へ」みたいな秀逸な作品までいっしょくたに映されていたのには違和感があった。「子どものおもちゃ」どころか問題意識を明確にした本格的な作品やのにねえ。知らん人が見たら誤解されるやないですか。
 ツッコミどころは多々あったにせよ、「クローズアップ現代」にしてはそれなりにコンパクトにうまくまとめていたように思う。できれば「NHKスペシャル」か「ETV特集」あたりの枠でもっとしっかりしたものを作ってほしいところですけどね。

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SF的な魔法とファンタスティックな魔法 [SF]

 今年も「SFが読みたい」のベスト投票の案内が送られてきた。ここ数年アニメばかり投票していて、今年もご多分にもれずテレビアニメばかりということになるか。いや、今年は「宇宙犬作戦」みたいな楽しいSFドラマもあったし、「仮面ライダーオーズ」も候補に入れたいできばえやったから、特撮ドラマにも投票しよう(すでにこの段階で「読みたい」でなくなっているけれど、かたいことはいいっこなし、ね)。
 というのも、この1年のテレビアニメでは純粋にSFといえるものが非常に少なかったという記憶があるからなのです。ちょっとレンジを広げてファンタスティックなものも候補に入れるとしても、例えば「ハートキャッチ・プリキュア」までSFに入れるほど私の心は広くない。昨年の「SFが読みたい」でアニメの総括をしている小林治さんは入れてたけど。例えば魔法ものでは、私の心は「青の祓魔師」はSFには入れられんけれど、「魔法少女まどかマギカ」はSFに入れられるのね。
 ここらあたりの勘所はSFファンそれぞれで微妙に違うかもしれんけれど、要は魔法に理屈がくっついているかいないか、というとこらあたりか。「まどマギ」の設定や展開はSFのもつものと同じ汁を出して匂っているのです。わかる人にはわかってもらえるね、うん。
 というわけで、仕事が忙しい上に休みの日はゆっくり休んで体調を整えたいという事情はあるにせよ、ぼちぼち候補を出してベスト投票を確定していかんならんなあ。

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京都SFフェスティバル2011私的レポート [SF]

 朝から少しゆっくりと過ごし、昼前に出かける。昨日の日記にも書いたように、今年の京都SFフェスティバルには本会のみ参加、しかも午後の部のみと決めていたのです。京都の四条河原町に出てきた時は時間に余裕があったのに、そこでとった昼食の時間やら、京阪電車の祇園四条駅から神宮丸太町駅まで各駅停車でしか行かれへんで、それが特急通過待ちが続いてなかなか発車しなかったりで、お目当ての「小松左京追悼座談会企画」の最初の部分に間に合わなんだ。立ち見で堀晃さん、かんべむさしさん、大森望さんの「小松左京と上方」を聞く。
 かんべさんは朝のラジオ番組のパーソナリティーをしてはったからやろう、話がうまい。自伝や資料などから小松さんが関西のどのあたりで誰からどのような影響を受けたかをわかりやすくまとめはる。そこに、堀さんの自ら見聞きしてきた証言が加わる。大森さんの司会もスムーズで、過不足なく「小松さんが“小松左京”になっていく過程」がよくわかった。キーワードは「京大」「米朝」そして「SF」。この3要素が小松左京というSF作家を作りあげていったんやなあ。
 次の企画は室外ロビーのソファーに座って休んでいたので書けません。水鏡子さんや堺三保さん、小林泰三さんらとおしゃべり。
 本会最後の企画はその小林泰三さんと津原泰水さんの「SFとホラーの境界」。デビューのいきさつなどがマジともシャレともつかぬ軽妙な会話で語られていった。で、「SFとホラーの境界は、小林さんによると「境界はありません」ということになりました。
 本会終了後は小浜徹也さん、おがわさとしさん、小林泰三さんとともに夕食。こちらも話が弾み、食後、そのまま「さわや旅館」に入ってしまいたくなったほど。
 旅館の前で別れて私だけ電車で帰宅。帰ったらやっぱり疲れが出てきつかった。合宿をパスして正解やったな。
 気楽に楽しめた今年の京フェス。来年はフル参加できたらええのにな。

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体調と京フェス [SF]

 この一週間は早かった。でも、密度が濃かった。今日はテレビでタイガースのナイター中継がなかったんで、早く帰宅してラジオで試合の頭から聞くつもりやったけど、仕事が長引いてそうもいかなんだ。さいわい得点したところからリアルタイムで聞くことができた。
 今は少しの頭痛と疲労感。風邪でもひいたのかな。明日は京フェス。体調と相談しながら、午後から本会だけ参加することにしよう。合宿は辛い。やめ。長年京フェスに参加してきているけれど、体調が理由で部分参加というのは学生時代に骨折で合宿参加を断念して以来かな。仕事の関係で部分参加になったことはあったけどね。自分の結婚式と京フェスが重なって参加でけなんだ年もあった。これはいたしかたなし。新婚旅行のかわりに京フェスって、それはちょっと……ですよねえ。
 今年は堀晃さんとかんべむさしさんのお話だけでも聞きたいのだっ!
 来年はフル参加できたらええのになあ。

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ホシヅル仕様のロゴ [SF]


 今日の昼にパソコンでブラウザを立ち上げたら驚いた。トップページに設定してある「Google」のロゴが上のように「ホシヅル仕様」になってたのでありました。今日は星新一さんの生誕85年の記念日ということでこんなロゴを特別に作ったということやろう。
 今日は……私も誕生日なのであります。私は生誕49年と区切りが悪いのですが。
 知らなんだ。私と星さんの誕生日がいっしょやったなんて。
 前々から妻は「私の誕生日は桂米朝師匠といっしょ」と自慢しており私は羨ましがっていたんやけれど、今日、この事実を知った妻は、もう一方的に自慢できないと悔しがっておりました。
 まあねえ、たまたまいっしょやったというだけで私たち夫婦がショートショートの神様やったり人間国宝やったりするわけやないから、実に不毛な自慢のしあいではあるんやけどね。それでも、こういう偉大な方たちと誕生日が同じというだけでなんとなく嬉しくなるやないですか。まあこれは気分の問題ではあるけどね。
 それにしても偶然とはいえ、星新一さんと誕生日がいっしょの夫と桂米朝師匠と誕生日がいっしょの妻というとり合わせ、SFも落語も好きな夫婦としてはなかなか素敵な偶然と思いませんか。どうでもええようなことやけど。
 いやまあ「Google」のデザイン担当の方もそうとうお好きなんですなあ。でないと「ホシヅル仕様」のロゴなんて普通は思いつかんよ。

例会を続ける喜び [SF]

 今日は「たちよみの会」。12時30分ごろ阪急河原町駅に到着。
 祇園祭山鉾巡行は通り過ぎたあとやったけれど、まだ自動車の交通規制はしていて、人出も多い。いつも腹ごしらえをする「すき家」は列ができていて入られへん。「マクド」の前で呼びこみをしていた店員さんが「すいてますよ、お入りください」と呼びこみをしていたので、とにかく食事をとっておきたかったから入ってビッグマックのセットなどを頼み、なんとか腹ごしらえだけはすます。
 例会の「フランソア喫茶室」も満席。店の前の高瀬川のほとりで涼みながらお客さんが出ていくのを見計らい、なんとか席を確保。14時までに3名の参加者が加わり、通常通りの例会ができた。やれ嬉しやありがたや。特に、連休を利用して現在住んでいる実家から久々に京都に来て例会に参加してくれたMさんのためにも、例会を開催してよかった。
 この喫茶店は長っ尻をしているお客がいてると冷房をきつくして自然に追い出しをかけたりしてたんやけれど、今年に関しては冷房は控えめ。節電モードのおかげでクーラー負けしてしまう私なんかは逆にとても快適に過ごさせてもろうたりする。
 今日ほど例会をしていてよかったと思う日はない。連休にかかって遠方からリターンしてくれはるかつての常連さんがいてくれたりするのが、ほんまに嬉しかった。
 久しぶりに参加しようと思うてくれはる人もいてる「場」を作れてるということやし、そういう「場」を提供したいと思うて20年以上も続けている会なんやからね。

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高校生は筒井康隆を読むか [SF]

 今日は恒例の「図書室に入れる本の購入」のため、生徒といっしょに徳庵の大阪屋ブックセンターに。何度も来ているけれど、部屋に入ると紙とインクのにおいがどんっ!と鼻に飛び込んでくるとなんやしらん幸せな気分になりますねえ。そこで仕事をしている人には当たり前のにおいなんやろうと思うけどね。
 今日は生徒や教師のリクエストした本を探すのが中心であります。私はリストを作ったりする余裕がなかったんで、とりあえず行って見つけたもので「これは!」というものを選定することに決めていた。
 あと、私にまかされたのは「ブラックジャック」の愛蔵版から2冊ほどセレクトすること。全巻入れると悪い奴がカウンターを通さずに持って帰りやすいけれど、冊数が少ないとそれをしにくいみたい。1巻と「オールカラー版」というのが特に代表的なエピソードが多く収録されていたので、この2冊を購入。あと、「火の鳥」でやはり悪い奴に持って帰られて欠本になっているものを文庫版で購入。持って帰られたのは「未来編」「鳳凰編」「復活編」「宇宙編」など。やはり傑作と評判の高いものが中心となってるんやなあ、これが。これらが生徒たちの目に触れないのはもったいない。
 手塚先生の作品はもう少し入れたいところなんやけど、今日はこれだけ。まあ「きりひと賛歌」などおいおい入れてやろうともくろんでいる。
 あと、筒井康隆さんの本が長年「時をかける少女」と「家族八景」しか置いてなかったので、昨年は「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」を入れたけど、今日は角川文庫から出ているテーマ別に編まれて短編集を何冊か入れた。「日本以外全部沈没」「佇む人」などを選定。「佇む人」なんて、私も高校時代に読んでなんともいえぬ胸をかきむしられるような気持ちになったものですが、今の高校生にはどううつるのか。
 というわけで、今年はそう多くはないけれど納得のいく選定ができた。多感な時期に「不治の病で余命わずか女の子の純愛」みたいなケータイ小説ばかり読んでいるというのは実にもったいないからね。

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