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R-1ぐらんぷり2017 [演芸]

 今日は合格発表。合格した生徒は体育館に一度集めて今後のスケジュールを伝達されていたんやけれど、その間、校舎の中庭で一人座ってスマホを触っている生徒がいた。おそらく友だちと来て、自分は不合格で、合格した友だちを待っているんやろう。見てるこちらの方が辛く切なくなってしまう。
 夜はテレビで「R-1ぐらんぷり2017」を見る。
 優勝したのはアキラ100%。裸で股間をお盆一枚で隠し、そこでいろいろなことをして股間を見せないようにするという、開き直ったとしか思えん芸。最終決戦に残った石出奈々子は持ちネタが少ないのと場数を踏んでなくて緊張していたのとで1度目ほどに笑いは取れず。サンシャイン池崎は、私には何がしたいのかよくわからない芸で,なんで最終決勝まで勝ち抜いたのかわからなんだ。
 ネタと芸では大本命と見ていたゆりやんレトリィバァや、敗者復活のおいでやす小田、ダイヤの乱れた電車を待つサラリーマンネタのマツモトクラブなどの方が上のように思えたんやけれど、おそらくその場の空気というものをつかんだ芸人に票が集まったんやないか。テレビを介していると、スタジオでの空気は伝わってこないので、私らはネタの面白さや芸の有無のみではんだんするわけなんやけれどね。
 スタジオの審査員を引っ張りこむ「勢い」がおいでやす小田にもゆりあんレトリィバァにもなかったのかもしれんなあ。
 あと、3ブロックに分けて勝ち抜いたものが最終決勝という形はやはりよくない。昔のように一発勝負で得点をつける形に戻した方がええと思うなあ。

米朝と南光の「抜け雀」競演 [演芸]

 昨晩はぐっすりと眠れた。いつもよりはゆっくり目に起き、早朝に録画したMBS「らくごのお時間」を見る。昨日の日記にも書いたけれど、桂米朝師の「動物園」が見もの。解説の小佐田定雄さんによると、わざわざ弟子たちの手本にと演じてもろうたものなんやそうです。若手が演じると笑いをとるためにオーバーに演じてみたりする噺なんやけれど、米朝師の場合はさりげなくやる。そこにおかしみがにじみ出てくる。三代目春團治師の「子ほめ」(これは生で聞いた)や、五代目文枝師の「時うどん」など、名人がこういう前座噺をやると、その実力というのがはっきりと表れるのですねえ。
 米朝師の録画はもう一本。「抜け雀」。で、ちょうど裏番組でやってたカンテレ「扇町寄席」で、孫弟子の桂南光師がやはり「抜け雀」を演じている。同日の同じ時間帯に大師匠と孫弟子が同じ演題をする、意図してか偶然かはわからんけれど、非常に珍しい「競演」になってたのでありました。
 おそらく米朝直伝であろう南光師の「抜け雀」は、大師匠に負けん出来で、芸というのはこうやって継承されていくんやなあと感慨を覚えたのでありました。
 でもねえ、やっぱりこれ、落語番組を裏表でやるのはいかんと思いますよ。いろいろと枠をとる事情があったんやろうと推測するけれど、なんとかならんかったもんかなあ。

M-1グランプリ2016 [演芸]

 昨日予告したように、1日遅れやけれど「M-1グランプリ」の感想など。
 優勝は銀シャリ。何が嬉しいというて、「しゃべくり漫才」がグランプリをとったということ。練り上げられたネタを会話のテンポとまで聞かせる。これこそ漫才の面白さなんですよね。決勝1回戦は得意の「歌詞を変なふうに歌ってつっこまれる」パターンやったけれど、最終決戦では「でたらめなうんちくを語ってつっこまれる」というパターン。鰻のボケっぷりもいいけれど、橋本のツッコミが一段と磨きがかかってきた。いろいろなツッコミ方で攻める話芸。ツッコミがよくないと漫才は面白くならんというのをはっきりと見せつけてくれた。最終決戦には敗者復活の和牛と昨年に続いて決勝進出のスーパーマラドーナ。どちらもコント漫才で、役割を決めてなりきるというのが続いたので互いに損をしたか。ただ、どちらも実力派なので、いずれグランプリに輝くんやないやろうか。ただ、スーパーマラドーナは田中の軟弱ぶりをあまり強調しなくなったなあ。そこが面白いコンビやのに。
 惜しかったのはさらば青春の光。中学時代の思い出を語る相手に、「まるで能やんか」と見当違いな感心の仕方をし、それが「浄瑠璃」になったり、ついには「キャッツ」になったりと、このコンビならではの言語センスの良さが光った。新人のアキナはトップで出たにもかかわらず落ち着いたペースで親の離婚を責めるおとなみたいな5歳児というネタで笑いをとった。今後に大きな期待がかかる。ハライチのRPGの設定をミスしまくるネタもよく練り上げられていて秀逸。ダークホースのカミナリは今回は順位は低かったけれど、ツッコミのタイミングがいい。今年は他のメンバーのできがよすぎた。男女コンビの相席スタートはネタは非常によくできていたけれど、緊張していたせいかテンポも間も少し悪かったのが残念。実力ではグランプリをとってもおかしくないスリムクラブは審査員の上沼恵美子さんがダメだしをしたように、ネタがぶっとびすぎてどこで笑うてええのかというところが多かった。2010年に最終決戦まで行った時のような日常ネタなら持ち味が出たはずやのに。
 というわけで、今年の「M-1グランプリ」はかなりハイレベル。どこが面白いのかわからないコンビというのがひと組もなかったのは全回見ているけれども今年が一番やなかったか。とろサーモンジャルジャルかまいたちら実力では決勝にいけるコンビが準決勝どまりになったのもむべなるかな。個人的には兄弟コンビのミキも決勝で見てみたかったけれどもね。

上方漫才黄金時代 [演芸]

 生徒に風邪をうつされたらしく、背中がやけに張る。妻も背中が張るという。二人揃うて風邪薬を飲む。すると背中の張りはかなりましになった。熱っぽいわけやないけれど、風邪薬が効くということは風邪なんでしょう。
 きっと身が傷んでるんやろう。「ミイーミィーミィー」と発声してみたらわかるかもしれん(ダイマル・ラケット「僕は迷医」参照のこと)。幸い風邪薬は風邪をひいてなんだので、風邪薬に風邪をひいてない風邪薬を飲ませて風邪薬の風邪を治してから風邪の治った風邪薬を飲むという手間をかけんですんだ(これもダイマル・ラケット「僕は迷医」参照のこと)。こういう時は風邪をひいて寝てんと布団ひいて寝た方がよろしい(やはりダイマル・ラケット「僕は迷医」参照のこと)。こない書かんと元ネタがわからんというのは残念ですな。わかる人もずいぶん減ったでしょう。
 戸田学「上方漫才黄金時代」(岩波書店)を読了。知ってることも多かったけれど、ところどころ知らんこともあって、楽しく読めた。文中に引用されている漫才の音源や映像は私の持っているものと同じものが多いようです。ただ、いとし・こいしの「ジンギスカン」は、最初はこいし師がぼけてたのを途中で役割を入れ替えていとし師がボケにまわったというのは知らなんだ。両方ともDVDで持っているんやけれど、一般にはいとし師のボケている方がよく知られているのですね。
 というわけで、風邪をひいたというだけの日記もついついダイラケ師匠の漫才を引用したくなってしもうたのです。もっとも、やはり紙の上だけで漫才の面白さを表現するのは難しいと感じるね。もしこの本を読んで関心をもたれた方は、CDやDVDを探して実際の漫才にあたってみることをお勧めします。エンタツ・アチャコに関しては音源だけでなく映画で残っている御両人の掛け合いも見んとわからんか。手に入らん場合は、千日前に行って辛うじて資料室のみ残っている「ワッハ上方」で探してください。

市役所前の乳首ドリル [演芸]

 今日は「たちよみの会」例会。いつものように古参会員Y氏が来てくれて、話題はもっぱらプロ野球について。
 いつもは例会後「丸善」に直行するんやけど、今日は京都市役所前の特設ステージでイベントをしているというので、見に行く。ちょうど漫才が始まるということで、ええタイミングやった。
 トップは「摩天楼」黒人ハーフのアントニーはテレビでちょくちょく見ていたけれど、恥ずかしながら漫才師とは知らなんだ。むろん相方は初めて見る。ネタも始めて聞く。これがなかなか面白い。相方のアントニーいじりが秀逸。続いて「ハイキングウォーキング」。こちらは漫才というより珍芸。SサイズのTシャツを二人で背中合わせに着て縄跳びをして見たり、バランスボールの上で曲芸をして見たり、コーラを一気飲みして、げっぷをせずに京都府下の市町村の名前を一気に読み上げたり、てな具合。珍芸としてはもうひとつ。やるならもっとスマートにしてほしいというのは珍芸も好きな私のわがままかな。ラストは「すち子&真也」の歌ネタ。吉田裕が乱入して持ちネタの「乳首ドリル」をやるという場面もあったけれど、私はネタよりもすち子がつかみで飴をまく方が印象に残った。「ビッキーズ」時代から続けてるんやなあ。
 ジャイアント馬場が自動車をバックドロップしているオブジェを見るのが本命やったんやけれど、演芸好きの私は漫才を久々に生で見られたんで、それでよし。Y氏が誘うてくれなんだら見られなんだわけで、ありがたいことです。

おじゃましまんにゃわ [演芸]

 ばたばたと慌ただしい一日。掲示物の作成、授業準備と授業、電話、FAX送信、来客対応その他あれこれと短時間のうちに詰めこむようにお仕事が続く。ひと段落ついたら、魂が抜けたみたいにぼーっと座ってしまいました。頭使い過ぎですわ。オーバーフローしそう。
 帰宅してからもぼーっとしていた。これ、ただの疲れやないなあと、食後に改源をのんだら、しばらくすると少し楽になってきた。どうも風邪のひき始めらしい。そらまあ、ついこの前まで「汗かいたなあ。シャワーでも浴びるか」と言うてたんが、「冷えてきたから風呂につかるか」に突如変わったんやからねえ。風邪もひきますわ。
 食後、吉本新喜劇の井上竜夫さんの追悼番組を録画で見る。こういう老け役でかっちりと芝居できる人がいてたから、全盛時の吉本新喜劇はおもろかったんやなあ。この前久しぶりに土曜の昼に「よしもと新喜劇」を見たけれど、役者が競うように笑いを取りにいくというような迫力がないのでがっかりした。
 まあ、今は今風の吉本新喜劇があると割り切って見るしかないのかな。岡八郎さんと花紀京さんが火花を散らすように芝居をしていた時代が懐かしい。そんな中に、平参平さん、谷しげるさん、井上竜夫さんたち老け役がすっと入って場を緩和させて笑いをとっていた。あの頃の吉本新喜劇メンバーで現役は桑原和男さんと池乃めだかさんくらいしか残ってへんのやなあ。
「おじゃましまんにゃわ」の入りギャグを見ながら、そんなことを考えておりました。

 10月16日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

R-1ぐらんぷり2016 [演芸]

 今日は完全休養日。午前中はいつもの日曜メニューでテレビ漬け。午睡のあと、録画したプロ野球オープン戦「阪神-巨人」を見る。藤川球児がタイガースのユニフォームを着て甲子園のマウンドに立っているというだけでも満足やのに、高山、横田ら若手の連打で先発内海をKOしてくれて、シーズンインが楽しみになってきた。
 夜は 「R-1ぐらんぷり2016」を見る。裸で芸をするのがはやってるんか。敗者復活待ちにも股間をお盆で隠している裸芸人がいた。
 Aブロックの勝ち抜けは小島よしお。明らかに優勝狙い。自分のそっくりさん人形を2体用意して棒でつなげて動かすという、かなり練習せんと動かれんネタを披露。Bブロックはハリウッドザコシショウが勝ち抜け。似てない物真似を気合で押していくという芸風。キャラクター的にはちょっとこわもてなので、人気が出るかどうかはわからんけれど、インパクトは一番強かった。ネタではおいでやす小田の面接官コントが完成度が高く、私はこちらが勝ち抜けるかと思うたけれど、会場で生で見てたらコシショウのほうが力づくで笑わせていたんやろうなあ。Cブロックはゆりやんレトリィバァが勝ちぬけたけれど、ここは厚切りジェイソンとにかく明るい安村マツモトクラブと誰が勝ち抜いてもおかしくない接戦。服を着ていても安村が面白いということがわかったのは収穫かもしれんね。
 最終決勝は、小島よしおハリウッドザコシショウが甲乙つけがたい出来。アクの強さでコシショウ小島よしおを振り切ったというところか。
 練り上げられたネタが優勝する年と、芸人のキャラクターがそれを上回る年があるけれど、今年は後者やったような気がする。たぶん、会場にいてる人たちは魔法にかけられたようにハリウッドザコシショウのネタに笑わされたのと違うかな。42歳、芸歴20年を越える苦労人が、そんな美談なんか関係ないような迫力で優勝。そんな年があってもよいかな。
 私はおいでやす小田マツモトクラブのネタの良さ、間の良さがええと思うたんやけれど、それが決め手にならんのが「R-1」の面白さやね。

上方落語の現在 [演芸]

 今日は先週の土曜出勤の振り替えで休日。この11ヶ月の緊張の日々から半ば解放された感があるので(授業が終わった、成績もつけ終えた等)、気がゆるんでいるのか微妙に体調がよろしくない(風邪をひきやすい、下腹の調子が悪い等)。よって、本日は完全休養。
 昨日していた落語の話をつらつらと思い返す。
 三代目春團治師が亡くならはって、上方落語は今転換期に入っているんやないか、という話。この人の落語ならいつでも聞いていたいという、芯になる存在がほしい、ということですね。ええ落語家さんはいてはる。桂ざこば、桂南光、桂春之輔……。ただ、例えば「六代目の『らくだ』」「米朝の『たちぎれ線香』『百年目』」「三代目の『いかけや』『野崎詣』」「五代目文枝の『天王寺詣』」「枝雀の『代書』」というようにこの人ならこの演目、この演目ならこの人、という決め手に欠けるように思うのです。
 これはどういうことか。これは六代文枝師が創作派やから、ということもあるかもしれん。それでも「これだけは常にかける名作」をもってへん。「ゴルフ夜明け前」を常にメインにもってくるくらいでよいと思うんやけれど。数多く創作しているのは素晴らしいことやとは思うけれど、特に傑作と思うものはもっともっと磨きあげたらええんやないかと思うのですね。
 偉そうなことを書いてしもうたけれど、私自身、生の落語を聞きに行くことがほんまに少なくなったのは、この人の落語はとにかく今聞きたいという気にさせる人がいてへんからなんかなあと愚考する次第。テレビで放送されるものはすべておさえてはいるんやけれどね。ほたら今度は繁昌亭に行こうかな、というところまでいかんのです、残念ながら。

我々同様というような男 [演芸]

 一日教材作成やら打ち合わせやらに追いまくられ、それでも時間が足りずにお仕事のお持ち帰りをせざるを得なくなる。なんでこんなに忙しいんだか。前任校やと、多少残業しても通勤に便利な場所やったんで無理もきいたけれど、現任校は少し退出が遅れるとバスの時間の関係などで大幅に帰宅が遅くなる。よって仕事の持ち帰りもやむを得ない、となる。困ったことです。
 それでも自宅でリラックスする時間は大切。帰宅して先日録画した三代目春團治の「高尾」を見る。改めて「上方落語四天王」の高座を生で見られたことの幸運を思う。HDDレコーダで番組予約をしていたら、日曜早朝のMBS「らくごのお時間」でも三代目追悼で「いかけや」を放送することがわかり、すぐに録画予約。NHKだけやなく民放にも多くの高座が残されているはず。あとはYTV「平成紅梅亭」に期待するか。もっとも「紅梅亭」はリアルタイムで録画しているものも多いから、ダブることになるかな。
 三代目の魅力は、粋なところと、アホな男の無邪気さにあると再確認した。「高尾」では反魂香と間違えて越中富山反魂丹を買う男の他愛ない笑顔がいいのですね。「祝いのし」「代書屋」にも同じく「我々同様というような男」が天然にボケてつっこまれると無邪気に笑う。毒のない笑顔。ここが三代目のツボなのです。
 NHKは「高尾」と「皿屋敷」しか放送せなんだけれど、他のネタもちゃんと残ってるんやから、ケチくさいことをせんと大盤振る舞いで一気に放送してくれたらええのになあ。
 しばし、仕事を忘れて至芸に酔う。また楽しからずや。

50年前の米朝 [演芸]

 朝日新聞で「桂米朝の50年前の『地獄八景』音源見つかる」との報。朝日新聞のサイトで一部を公開ということで、帰宅後さっそく聴く。わずか1分程度、冥土筋の演芸場で亡くなった落語家たちの看板を見て喜んでいる場面。「桂米朝、近日来演」のくだりも36歳でやってはったんですなあ。
 声が若々しいのは当たり前。テンポも後年よりもいくぶん速いか。記事では時事ネタはあまりいれてへんということやけれど、そこらあたりもちゃんと聴きたいところですね。
 発見されたばかりなんで、CD化の予定があるかどうかはまだわからんけれど、ぜひ発売してほしいですね。古い放送音源は、テープの使いまわしの関係で残ってへんケースが多く、今回も愛好家がラジオ放送をオープンリールのテープレコーダーで録音したものが音源やそうです。漫才では、そういった愛好家の保存していた音源がCD化されているけれど、落語ではまだそういうケースはあまりない。これをきっかけに落語も愛好家による貴重な録音がどんどん発掘されるとええんやけれど。
 そういう意味ではテープが普及する前のフィルム撮りの時代の方がきちんと往年の名人芸が保存されているというのは皮肉なことやね。エンタツ・アチャコの漫才も、コンビ解散前に撮った映画の中にところどころ漫才がはさみこまれていて、エンタツの独特の動きなどを見ることができる。
 とにかく、この「地獄」、発売されたらぜひ買いたい。きっと名人芸の萌芽を確かめられることでしょう。