ヤンソンスのウィンナワルツ [音楽]
昨日は実家に帰っていたので、例年のごとく1日遅れで「ウイーンフィルのニューイヤーコンサート」を録画で聴く。
今年の指揮者はマリス・ヤンソンス。ニューイヤーには2度目の登場。前回はやたらきちっと振っていて面白みのないウィンナワルツやった。そやから今回もあまり期待してなんだ。
ところがですね、これがなかなかよかったのですよ。2度目ということもあってかかなりこなれた感じ。ちょっとばかしリラックスした雰囲気を感じた。演目は前回同様ニューイヤーコンサート初という曲目が多かったんやけれど、ロシア出身ということもあってシュトラウスのロシアでの演奏会で初演された曲やらチャイコフスキーのバレエ曲やらをとりまぜ、興味深いプログラムになっていた。
特にシュトラウス一家のライバルと目された作曲家やデンマークでシュトラウスばりのワルツを作曲していた作曲家の曲をとりあげるなど、けっこうマニアックな選曲も。
ニューイヤー恒例の指揮者の遊びは「鍛冶屋のポルカ」。指揮台の横にかなとこを置き、金づちを両手にもって指揮をする。手が滑ったら危ないがな。かなとこを叩くテンポが微妙にずれて、あとからCDで聴いたら具合悪い演奏になってると思うんやけれど、映像を見ながらやとなかなか楽しい。
定番の最後から二番目の曲目になるワルツはヨーゼフ・シュトラウスの「うわごと」。カラヤンがお気に入りでベルリンフィルとの録音でも必ず曲目に入れていたけれど、あまりメインにすえられることのない曲。これを最後の盛り上がりにもってきたあたり、どちらかというと渋いプログラムですなあ。そこらあたりがヤンソンスらしさなのか。
というわけで、期待してなかった分、とても得したような気分になれたええ感じのニューイヤー・コンサートでありました。
今年の指揮者はマリス・ヤンソンス。ニューイヤーには2度目の登場。前回はやたらきちっと振っていて面白みのないウィンナワルツやった。そやから今回もあまり期待してなんだ。
ところがですね、これがなかなかよかったのですよ。2度目ということもあってかかなりこなれた感じ。ちょっとばかしリラックスした雰囲気を感じた。演目は前回同様ニューイヤーコンサート初という曲目が多かったんやけれど、ロシア出身ということもあってシュトラウスのロシアでの演奏会で初演された曲やらチャイコフスキーのバレエ曲やらをとりまぜ、興味深いプログラムになっていた。
特にシュトラウス一家のライバルと目された作曲家やデンマークでシュトラウスばりのワルツを作曲していた作曲家の曲をとりあげるなど、けっこうマニアックな選曲も。
ニューイヤー恒例の指揮者の遊びは「鍛冶屋のポルカ」。指揮台の横にかなとこを置き、金づちを両手にもって指揮をする。手が滑ったら危ないがな。かなとこを叩くテンポが微妙にずれて、あとからCDで聴いたら具合悪い演奏になってると思うんやけれど、映像を見ながらやとなかなか楽しい。
定番の最後から二番目の曲目になるワルツはヨーゼフ・シュトラウスの「うわごと」。カラヤンがお気に入りでベルリンフィルとの録音でも必ず曲目に入れていたけれど、あまりメインにすえられることのない曲。これを最後の盛り上がりにもってきたあたり、どちらかというと渋いプログラムですなあ。そこらあたりがヤンソンスらしさなのか。
というわけで、期待してなかった分、とても得したような気分になれたええ感じのニューイヤー・コンサートでありました。
スクロヴァチェフスキの第九 [音楽]
テレビを見たり午睡をしたりと普段の休日と変わらん大晦日を過ごす。
夜は例年と同様、NHKEテレで「NHK交響楽団の第九」を聴く。今年の指揮者はスクロヴァチェフスキ。80歳を超える高齢とは思えないほど軽快なテンポ。そやけど強弱の付け方、楽器の歌わせ方が美しく、非常に内容の濃い演奏で、満足。国立音大生の若い声の合唱も、軽快な演奏にマッチしていて、全体にバランスの取れた好演やった。
年おさめにこういう演奏を(テレビの中継とはいえ)聴けるというのはまことに嬉しい限り。非常にいい気分で新年を迎えられようというものです。
というわけで、今年もご愛読ありがとうございました。みなさまもいい気分でよいお年をお迎えください。
夜は例年と同様、NHKEテレで「NHK交響楽団の第九」を聴く。今年の指揮者はスクロヴァチェフスキ。80歳を超える高齢とは思えないほど軽快なテンポ。そやけど強弱の付け方、楽器の歌わせ方が美しく、非常に内容の濃い演奏で、満足。国立音大生の若い声の合唱も、軽快な演奏にマッチしていて、全体にバランスの取れた好演やった。
年おさめにこういう演奏を(テレビの中継とはいえ)聴けるというのはまことに嬉しい限り。非常にいい気分で新年を迎えられようというものです。
というわけで、今年もご愛読ありがとうございました。みなさまもいい気分でよいお年をお迎えください。
デュトワの「白鳥の湖」 [音楽]
今日はクリスマス・イヴ。午後から久しぶりに外出し、最寄駅前のおいしいケーキ屋さんに行く。他、妻へのクリスマスプレゼントにローマのお風呂の漫画を4巻まとめて買い、文具店に寄ってカードも買う。このカードは道頓堀の町を小さなサンタが大量に飲み歩いているというおもろい図柄で、「がんこ」の看板に「さんた」と書いてあったり、「かに道楽」の看板のカニがサンタの帽子をかぶり「かに万歳」と書かれていたりという細かいところを凝ったもの。こういうカードを喜んでくれる人やから、嬉しいのですね。
夕食は鶏料理。BGMに「くるみ割り人形」のCDをかける。シャルル・デュトワ指揮モントリオール管の美麗な演奏の者を選んで華やかなクリスマスを演出したつもり、でしたが。
このCDに収録されている「白鳥の湖」のフィナーレを聞いていたら、クライマックスの場面でドラはじゃーんじゃーんと鳴るティムパニは強烈に叩かれる。妻が食事も忘れて「なにこれ」と聴き入ってしもうた。悪魔と戦い白鳥と王子が勝利する、というよりは悪魔が総攻撃をかけてきて世界が滅び白鳥と王子が昇天するというような趣の演奏になっているのですね。私は一二度聴いて「お、すごい」と思うた記憶はあるけれど、こんなジョン・ウィリアムスのようなスペクタクルを感じさせる音楽になっていたとは、その時は気がつかなんだ。
ケーキを食べたりして一段落したあと、ヘルベルト・ファン・カラヤン指揮ウィーン・フィルの「白鳥の湖」を引っ張り出してきて聴き比べたら、こちらは耳に慣れたアレンジのもの。ドラではなくシンバルがしゃんしゃんしゃんと鳴らされ、ティムパニはさほど強調されず、小太鼓が場を盛り上げる。これならば白鳥と王子が勝利するという普通の演奏であります。さすがカラヤン、スタンダードな演奏を聴かせてくれるわい。
二人して「同じ楽譜を使うてるとは思われん」と首をひねっていましたよ。解釈とかいうレベルの違いやない。使うてる楽器が違いすぎる。カラヤンとデュトワがなんでこんなに違うスコアで演奏しているのか。ご存知の方がいてはったらご教示願いたいです。
というわけで、久しぶりにクラシック音楽の醍醐味を堪能したクリスマス・イヴとなったのでありました。
夕食は鶏料理。BGMに「くるみ割り人形」のCDをかける。シャルル・デュトワ指揮モントリオール管の美麗な演奏の者を選んで華やかなクリスマスを演出したつもり、でしたが。
このCDに収録されている「白鳥の湖」のフィナーレを聞いていたら、クライマックスの場面でドラはじゃーんじゃーんと鳴るティムパニは強烈に叩かれる。妻が食事も忘れて「なにこれ」と聴き入ってしもうた。悪魔と戦い白鳥と王子が勝利する、というよりは悪魔が総攻撃をかけてきて世界が滅び白鳥と王子が昇天するというような趣の演奏になっているのですね。私は一二度聴いて「お、すごい」と思うた記憶はあるけれど、こんなジョン・ウィリアムスのようなスペクタクルを感じさせる音楽になっていたとは、その時は気がつかなんだ。
ケーキを食べたりして一段落したあと、ヘルベルト・ファン・カラヤン指揮ウィーン・フィルの「白鳥の湖」を引っ張り出してきて聴き比べたら、こちらは耳に慣れたアレンジのもの。ドラではなくシンバルがしゃんしゃんしゃんと鳴らされ、ティムパニはさほど強調されず、小太鼓が場を盛り上げる。これならば白鳥と王子が勝利するという普通の演奏であります。さすがカラヤン、スタンダードな演奏を聴かせてくれるわい。
二人して「同じ楽譜を使うてるとは思われん」と首をひねっていましたよ。解釈とかいうレベルの違いやない。使うてる楽器が違いすぎる。カラヤンとデュトワがなんでこんなに違うスコアで演奏しているのか。ご存知の方がいてはったらご教示願いたいです。
というわけで、久しぶりにクラシック音楽の醍醐味を堪能したクリスマス・イヴとなったのでありました。
心打たれるフィンランディア [音楽]
今日はいよいよ私の担当する「芸術鑑賞会」当日。昨日までへろへろになりながらも準備をしてきたのが、今日で終わるのであります。で、早目にザ・シンフォニーホールへ。裏口から入り、楽屋へ。いっしょに入った音楽の先生も、ザ・シンフォニーホールの楽屋に入るのは初めてで、とてもはしゃいでおります。担当をしていると、普段は入られんところに入れるのが楽しみですね。スタッフ専用の出入り口から正面ロビーへ。ガラス越しに生徒たちが集まってくるのが見える。ホールのスタッフの方たちと打ち合わせをしながら、開場を待つ。
開場。生徒たちが入ってくる。私は車椅子の生徒の誘導をしたり、他の生徒たちに指示を出したり。そして開演。橘直貴指揮、日本センチュリー交響楽団という組み合わせは、三年前 と同じやけれど、前回は諸般の事情で吹田メイシアターやった。今回は違う。クラシック専用のホールですわ。生徒たちもその雰囲気に緊張している。
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を皮切りに、ベートーヴェン「田園」第二楽章、ブラームス「ハンガリー舞曲」4、5番とプログラムは進む。いずれも躍動感あふれる情感のこもった演奏で、前回同様スクールコンサートとは思われんできばえ。圧倒されたのは、マーラーの交響曲第五番第四楽章“アダージェット”とラストのシベリウス「フィンランディア」。スクールコンサートでこんなに胸を打つ音楽を聴かせてもらえるなんて、ほんまにうちの生徒たちは幸せ者です。橘直貴さん、もっと注目されてしかるべき指揮者やと思うんやけどね。
生徒たちが退出するのを橘さんは出口で出迎え。握手を求める女子たちに笑顔で応えてくれはる。生徒会長に最後にあいさつをさせ、鑑賞会はぶじ終了。
学校に戻り、事後処理をあれこれ。事務作業が無事完了し、ほっと一息。
帰宅後も満足感と安堵の気持ちでいっぱい。これでやっと毎日毎日かかっていたストレスから解放されるわい。もっとも今度は来年の鑑賞会の企画を立てなならん。そう簡単に解放させてはくれません。
開場。生徒たちが入ってくる。私は車椅子の生徒の誘導をしたり、他の生徒たちに指示を出したり。そして開演。橘直貴指揮、日本センチュリー交響楽団という組み合わせは、三年前 と同じやけれど、前回は諸般の事情で吹田メイシアターやった。今回は違う。クラシック専用のホールですわ。生徒たちもその雰囲気に緊張している。
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を皮切りに、ベートーヴェン「田園」第二楽章、ブラームス「ハンガリー舞曲」4、5番とプログラムは進む。いずれも躍動感あふれる情感のこもった演奏で、前回同様スクールコンサートとは思われんできばえ。圧倒されたのは、マーラーの交響曲第五番第四楽章“アダージェット”とラストのシベリウス「フィンランディア」。スクールコンサートでこんなに胸を打つ音楽を聴かせてもらえるなんて、ほんまにうちの生徒たちは幸せ者です。橘直貴さん、もっと注目されてしかるべき指揮者やと思うんやけどね。
生徒たちが退出するのを橘さんは出口で出迎え。握手を求める女子たちに笑顔で応えてくれはる。生徒会長に最後にあいさつをさせ、鑑賞会はぶじ終了。
学校に戻り、事後処理をあれこれ。事務作業が無事完了し、ほっと一息。
帰宅後も満足感と安堵の気持ちでいっぱい。これでやっと毎日毎日かかっていたストレスから解放されるわい。もっとも今度は来年の鑑賞会の企画を立てなならん。そう簡単に解放させてはくれません。
名盤アワーはお休み [音楽]
後期開幕2日目にしてへとへと。くそう、週末の京都SFフェスティバルには行きたいのだ。ここで無理をしたら、京フェスには行かれへんのだ。行くのだ! ただし、今年は恒例合宿企画「名盤アワー」はしません。というよりも、「できません」が正しいな。選曲やとかあれやこれやをしている余裕がない。毎年聞きに来てくれてはるみなさん、すみません。まあ、去年で10年目。区切りということにしておきましょう。もし来年余裕があれば、再開します。今年だけはお休みさせてください。
なにしろ、曲を集めるだけでいろいろと苦労するのです。変な復刻CDを買い集めたり。テーマを決めたら、そのテーマに沿ったもので手元にないCDを取り寄せたこともありました。それはとても楽しい作業でありました。ただ、京フェスの開催月が11月から10月になってからは、仕事の忙しい時期と重なって、だんだん苦しくなってきたのであります。こういう作業は時間や気持ちに余裕がないと、大急ぎで間に合わせんならんということになり、みなさんに楽しんでもらえるだけのものを集めたと自信を持って出すことができなくなるのですね。
今年はとても選曲にまで頭がまわらなんだですよ。やろうと思えばできたかもしれんけど、なんか間に合わせの寄せ集めみたいな、そんなものになると。それは自分でも楽しくないし、自分が楽しくないのに人を楽しませることなんてでけへん。
さて、来年はどうなるんでしょうねえ。まあ来年のことなんか今はわからんけど、再開できるくらいに余裕ができてたらええなあと心から願うています。
なにしろ、曲を集めるだけでいろいろと苦労するのです。変な復刻CDを買い集めたり。テーマを決めたら、そのテーマに沿ったもので手元にないCDを取り寄せたこともありました。それはとても楽しい作業でありました。ただ、京フェスの開催月が11月から10月になってからは、仕事の忙しい時期と重なって、だんだん苦しくなってきたのであります。こういう作業は時間や気持ちに余裕がないと、大急ぎで間に合わせんならんということになり、みなさんに楽しんでもらえるだけのものを集めたと自信を持って出すことができなくなるのですね。
今年はとても選曲にまで頭がまわらなんだですよ。やろうと思えばできたかもしれんけど、なんか間に合わせの寄せ集めみたいな、そんなものになると。それは自分でも楽しくないし、自分が楽しくないのに人を楽しませることなんてでけへん。
さて、来年はどうなるんでしょうねえ。まあ来年のことなんか今はわからんけど、再開できるくらいに余裕ができてたらええなあと心から願うています。
夏バテにはゴジラのテーマ [音楽]
日記を書く前に、妻と「今年の芸術鑑賞はセンチュリー交響楽団にお願いして、曲目はフィンランディアとかで……」てな話をしていた。一応楽団の組んでくれたクラシックなんかほとんどきかへん高校生向けの入門プログラムでお願いすることになるんやけれど、こちらからも「こういう曲を入れてほしい」と多少はリクエストもできるかも。
「それやったらはげ山の一夜を」と別に自分が聴くわけでもないのに妻がリクエストする。
ほかにもいろいろと曲目が出たのですが、「ゴジラは?」なんて言われると、頭の中にゴジラのタイトルテーマが響きむしょうに聴きたくなってきて困ってしまう。
話を終えて「さあ、日記を書こう」とパソコンに向かう。
ふと思い立ち、伊福部昭「SF交響ファンタジー」のCDを引っ張り出してきて聴きながら書くことにした。
広上淳一指揮日本フィルハーモニー交響楽団の堂々たる演奏であります。東宝の怪獣映画の楽曲をオムニバス的につなぎつつひとつにまとめたもので、1番から3番まである。
おおおおおお、「怪獣総進撃」マーチのパートなんかもう血がたぎってくるぜい。
これは今は廉価盤でも販売しているはずなんで、お持ちでない方はぜひ一枚常備しておかれることをお勧めしています。私の持っているのはその廉価盤のCDで、「ゴジラ・ゴジラ・ゴジラ!-ゴジラ ベスト」というタイトルで発売されている。
ただ勇壮なだけやなく、なんともいえん陰のあるメロディラインに思わずキーボードをたたく手を止めて聴き入ってしまうのでありますね。
うん、元気が出てきた。音楽の力ってすごいなあ。
「それやったらはげ山の一夜を」と別に自分が聴くわけでもないのに妻がリクエストする。
ほかにもいろいろと曲目が出たのですが、「ゴジラは?」なんて言われると、頭の中にゴジラのタイトルテーマが響きむしょうに聴きたくなってきて困ってしまう。
話を終えて「さあ、日記を書こう」とパソコンに向かう。
ふと思い立ち、伊福部昭「SF交響ファンタジー」のCDを引っ張り出してきて聴きながら書くことにした。
広上淳一指揮日本フィルハーモニー交響楽団の堂々たる演奏であります。東宝の怪獣映画の楽曲をオムニバス的につなぎつつひとつにまとめたもので、1番から3番まである。
おおおおおお、「怪獣総進撃」マーチのパートなんかもう血がたぎってくるぜい。
これは今は廉価盤でも販売しているはずなんで、お持ちでない方はぜひ一枚常備しておかれることをお勧めしています。私の持っているのはその廉価盤のCDで、「ゴジラ・ゴジラ・ゴジラ!-ゴジラ ベスト」というタイトルで発売されている。
ただ勇壮なだけやなく、なんともいえん陰のあるメロディラインに思わずキーボードをたたく手を止めて聴き入ってしまうのでありますね。
うん、元気が出てきた。音楽の力ってすごいなあ。
ウェルザー=メストのニューイヤーコンサート [音楽]
今日は、例によって1日遅れで「ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート」の録画したのを見る(聴く?)。今年の指揮者はオーストリア出身のフランツ・ウェルザー=メスト。
とにかくテンポの速い曲のノリのよさが気持ちよい。ここまでギャロップをプログラムにいれた指揮者は(カラヤン以降しか覚えてませんが)まずいてなかったと思う。「騎士パスマンのチャルダーシュ」の爽快感はカルロス・クライバー以来かも。
しかししかし、ワルツになると様相は一変。とにかくシンフォニック! 「わが人生は愛と喜び」の最初の1小節を聴いてぶっ飛んだぜい。メータみたいに大仰にならず、クライバーほどエレガントでなく、プレートルほどチャーミングでなく、カラヤンほど堂々とせず……。なんと表現してええんかな。昔、ロンドン・フィルと録音したウィンナ・ワルツのCDがあったけど、あれを聴いてぶっ飛んだのを思い出したよ。
ただ、アンコールの時のお遊びはあまりにもあまり。「ノンストップで」で青信号を指揮棒のかわりに持ってるんやけど、出すタイミングが絶望的に面白くない。バレンボイムがハイドンの「告別」でやったみたいな芝居がかったことはせんでええけど、もう少しやりようはあったはず。クリーブランド管を長年振ったけど、アメリカナイズされまいとがんばってきたということなんですかねえ。
まあ、演奏そのものはとても楽しかったので、今年のニューイヤーも何度もCDで聴き返したくなると思います。
とにかくテンポの速い曲のノリのよさが気持ちよい。ここまでギャロップをプログラムにいれた指揮者は(カラヤン以降しか覚えてませんが)まずいてなかったと思う。「騎士パスマンのチャルダーシュ」の爽快感はカルロス・クライバー以来かも。
しかししかし、ワルツになると様相は一変。とにかくシンフォニック! 「わが人生は愛と喜び」の最初の1小節を聴いてぶっ飛んだぜい。メータみたいに大仰にならず、クライバーほどエレガントでなく、プレートルほどチャーミングでなく、カラヤンほど堂々とせず……。なんと表現してええんかな。昔、ロンドン・フィルと録音したウィンナ・ワルツのCDがあったけど、あれを聴いてぶっ飛んだのを思い出したよ。
ただ、アンコールの時のお遊びはあまりにもあまり。「ノンストップで」で青信号を指揮棒のかわりに持ってるんやけど、出すタイミングが絶望的に面白くない。バレンボイムがハイドンの「告別」でやったみたいな芝居がかったことはせんでええけど、もう少しやりようはあったはず。クリーブランド管を長年振ったけど、アメリカナイズされまいとがんばってきたということなんですかねえ。
まあ、演奏そのものはとても楽しかったので、今年のニューイヤーも何度もCDで聴き返したくなると思います。
「第九」は「合唱」だけではない [音楽]
今年の大晦日も夜はテレビで「第九」。今年のNHK交響楽団はヘルムート・リリングを招いて「合唱」に力を入れた演奏会にしたらしい。バッハ指揮者として知られるリリング先生ですが、バッハをめったに聴かない私はリリング先生のふだんの演奏については全く知らないのであります。演奏が始まる前の解説やインタビューで、ナレーションもインタビューも合唱についてしか触れてないし、N響の楽団員ではなく合唱パートの国立音大の学生にしか話を聞いてへん。なんじゃこらと思いつつ、妻が買うてきた寿司をつまんで聴いていたら……。
声楽が入る第四楽章だけやりたかったら、前の三つの楽章はカットしていただいてもよかったんですけど。実に不思議な演奏で、こういう解釈もあるんやなあと。
いやあ、クラシックの奥深さを感じたなあ。同じ楽譜からこれだけ違う音楽が生まれてくるんやもんなあ。
口直し(耳直し?)はテレビ東京系の「ジルヴェスター・コンサート」でしましょう。今年のカウントダウンは「炎のコバケン」こと小林研一郎マエストロが久々に登場であります。心地よい年越しには「第九」なんて大曲よりは楽しく聴ける方がよろしいもんね。
てなわけで、今年もなんとか終わりました。明日からは来年です。なんやしらん最近はあらたまって「年越し」を迎えるというようなものがなくなってきたような気がするなあ。
まあ今年はいろいろと昨年までのナニを片付けたりしてほっとしてぶったおれて、体力が回復しないまま常に時間に追い立てられ、気がついたら冬休みという感じやったからね。来年は精神的にも肉体的にも余裕がほしいです。
今年もご愛読ありがとうございました。来年はこの日記も15年目に突入するのですなあ。まあなんてこと。来年もよろしくお願いします。ところで、今年最後に読了した本は「三匹のおっさん」(有川浩)でした。とても楽しい本で今年を締められてよかったよかった。
声楽が入る第四楽章だけやりたかったら、前の三つの楽章はカットしていただいてもよかったんですけど。実に不思議な演奏で、こういう解釈もあるんやなあと。
いやあ、クラシックの奥深さを感じたなあ。同じ楽譜からこれだけ違う音楽が生まれてくるんやもんなあ。
口直し(耳直し?)はテレビ東京系の「ジルヴェスター・コンサート」でしましょう。今年のカウントダウンは「炎のコバケン」こと小林研一郎マエストロが久々に登場であります。心地よい年越しには「第九」なんて大曲よりは楽しく聴ける方がよろしいもんね。
てなわけで、今年もなんとか終わりました。明日からは来年です。なんやしらん最近はあらたまって「年越し」を迎えるというようなものがなくなってきたような気がするなあ。
まあ今年はいろいろと昨年までのナニを片付けたりしてほっとしてぶったおれて、体力が回復しないまま常に時間に追い立てられ、気がついたら冬休みという感じやったからね。来年は精神的にも肉体的にも余裕がほしいです。
今年もご愛読ありがとうございました。来年はこの日記も15年目に突入するのですなあ。まあなんてこと。来年もよろしくお願いします。ところで、今年最後に読了した本は「三匹のおっさん」(有川浩)でした。とても楽しい本で今年を締められてよかったよかった。
佐渡裕が語るバーンスタイン [音楽]
NHK教育テレビの「知る楽・こだわり人物伝」で、指揮者の佐渡裕さんがレナード・バーンスタインについて語っている。全4回のうち2回目まで見たんやけど、これがすこぶる面白い。なにしろ晩年のレニーに師事し、直接さまざまな言動に触れてきた人の語りだけに、レニーの人柄や音楽に対する姿勢、そしてその豊かな音楽性を肌で感じることができる。佐渡さんは関西人なんで、さすがにサービス精神も旺盛で、楽しくわかりやすく話してくれるのも嬉しい。
2回目で終生のライバルと自他ともに認めていた帝王カラヤンとの対比などを語っていたけれど、これがまたわかりやすく示唆に富んでいた。カラヤンは自分の手のうちにあるオーケストラを指揮しつつ、ここぞというところで開放し、自分が振っていた理想のオケと目の前にある現実のオケを一瞬にして一つのものにする。レニーは楽団員一人一人に声をかけながら、それぞれの音楽を最初から開放させておいてひとつのものにまとめ上げていく。
アプローチの方向性は正反対なんやけれど、求めるところは同じやったという佐渡さんの言葉に、「そうやったんか」と気づかされた。
この「こだわり人物伝」の語り手は時には「なんでこの人が」と思うような人に語らせたりすることもあるけれど、今回の人選はベストやったと思いますね。残り2回(4回目は未放送)も実に楽しみ。クラシック音楽の楽しみ方がより深くなる。明日書店に寄ってテキストを買うてこようかな。
2回目で終生のライバルと自他ともに認めていた帝王カラヤンとの対比などを語っていたけれど、これがまたわかりやすく示唆に富んでいた。カラヤンは自分の手のうちにあるオーケストラを指揮しつつ、ここぞというところで開放し、自分が振っていた理想のオケと目の前にある現実のオケを一瞬にして一つのものにする。レニーは楽団員一人一人に声をかけながら、それぞれの音楽を最初から開放させておいてひとつのものにまとめ上げていく。
アプローチの方向性は正反対なんやけれど、求めるところは同じやったという佐渡さんの言葉に、「そうやったんか」と気づかされた。
この「こだわり人物伝」の語り手は時には「なんでこの人が」と思うような人に語らせたりすることもあるけれど、今回の人選はベストやったと思いますね。残り2回(4回目は未放送)も実に楽しみ。クラシック音楽の楽しみ方がより深くなる。明日書店に寄ってテキストを買うてこようかな。
「幻想交響曲」聴き比べ [音楽]
ここのところ毎日ベルリオーズの「幻想交響曲」のCDをいろんな演奏家のものでとっかえひっかえして聴いている。
ストレス解消には「幻想」のグロテスクかつ色彩感豊かな音が心地よくてちょうどええんです。ストレスの質によるのではあるけれど。
例えばイゴール・マルケヴィッチ指揮ラ・ムルー管弦楽団の演奏なんかよろしいなあ。グロさ全開。終楽章の化け物がのっしのっしと行進してくるところなんかじっくりとえぐりこむように鳴らしてくれるんで、びりびりしびれる。気合い一発迫力満点なのは多くの評論家ご推薦のシャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の演奏。終楽章までがんがん派手にやってくれるんで聞き終わると爽快感すらある。サー・ジョン・バルビローリ指揮ハレ管弦楽団の演奏はリズムが不安定なのがかえって気持ち悪さを増幅して聴かせる。「幻想」の変な演奏トップクラスに入る快演。「幻想」のふりをしてなにか違うものを聴かせてくれるのはオットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、地獄絵図を天上から見下ろして高笑いしているような感じがする。その地獄絵の中に入り込んでエンジョイしているのはレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの演奏。魔物のサバトがこんなに楽しくてええんか。
というわけで、今はパーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナチ交響楽団のCDを聞いています。こちらは4楽章まではそれほど変でもないのに、終楽章になるとおどろおどろしさ満開に変わる。終楽章を引き立てるためにそれまでおとなしくしていたのかな。
初めて聴く方にはミュンシュ盤がお勧め、かな。美しさと華やかさとグロテスクさが入れ替わり立ち替わり耳に飛びこんできてスカッとする演奏であります。
ストレス解消には「幻想」のグロテスクかつ色彩感豊かな音が心地よくてちょうどええんです。ストレスの質によるのではあるけれど。
例えばイゴール・マルケヴィッチ指揮ラ・ムルー管弦楽団の演奏なんかよろしいなあ。グロさ全開。終楽章の化け物がのっしのっしと行進してくるところなんかじっくりとえぐりこむように鳴らしてくれるんで、びりびりしびれる。気合い一発迫力満点なのは多くの評論家ご推薦のシャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の演奏。終楽章までがんがん派手にやってくれるんで聞き終わると爽快感すらある。サー・ジョン・バルビローリ指揮ハレ管弦楽団の演奏はリズムが不安定なのがかえって気持ち悪さを増幅して聴かせる。「幻想」の変な演奏トップクラスに入る快演。「幻想」のふりをしてなにか違うものを聴かせてくれるのはオットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、地獄絵図を天上から見下ろして高笑いしているような感じがする。その地獄絵の中に入り込んでエンジョイしているのはレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの演奏。魔物のサバトがこんなに楽しくてええんか。
というわけで、今はパーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナチ交響楽団のCDを聞いています。こちらは4楽章まではそれほど変でもないのに、終楽章になるとおどろおどろしさ満開に変わる。終楽章を引き立てるためにそれまでおとなしくしていたのかな。
初めて聴く方にはミュンシュ盤がお勧め、かな。美しさと華やかさとグロテスクさが入れ替わり立ち替わり耳に飛びこんできてスカッとする演奏であります。






