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わたしはヘレン [読書全般]

 朝のうちはまだ雨が残っていたが、お山の学校についたころにはあがっていた。一日曇天。夕刻はまだ肌寒い。今日の授業で使うプリント教材を午前中になんとか作るという、自転車操業の日々。もう少し授業が進んだら4年前に作った教材を使うことができるんやけれど。そやけど時間の余裕がほしいのは今なんですけどね。
 午後の授業が終わって一息ついたら、会議また会議。しぼりつくされて帰宅。プロ野球中継を追っかけ再生で見る。今日はカンテレの中継なんで、放送延長はなし。ゲームセットの場面とヒーローインタビューはラジオで聞く。メッセンジャーのインタビューを聞き届けたらほっとしたのかすうっと意識がなくなり、眠りかけていた。ほんま絞りかすです。
 アン・モーガン/熊井ひろ美・訳「わたしはヘレン」(ハヤカワミステリ文庫)読了。双子の少女が、姉と妹の取り換えっこゲームをし、母をだましてからネタばらしをして驚かそうとする。ところが母はその日に新しい父を連れてきた。ネタばらしの機会を失ったまま、二人は別人として育てられることになり、それぞれが大きく運命を変えていく。帯には「アイデンティティをめぐる、苛烈でクレバーな小説」という英国の新聞の評が転載されているけれど、私はそうは読まなんだ。これは児童虐待の物語やと、そう読んだ。できのいい姉としてほめて育てられてきたのが、一瞬でできの悪い妹として頭ごなしに叱られて育てられることによるひずみ。過去の成長過程と、現在の状況を交互に記述することにより、そのひずみは生々しく読み手につきつけられる。そして、取り換えっこゲームにまつわる大きな謎が明かされる。けっこうえげつない話なんで、それなりに覚悟して読んだ方がええと思います。帯に「英国発 驚愕のサスペンス」というあおり文句があるけれど、これはサスペンスというような生やさしいもんやないです。私は非常に興味深く読みましたけどね。でも、これはミステリなんか? 私は最新の翻訳ミステリ事情には疎いからようわからんのやけれど、ミステリの裾野もずいぶんと広がったもんやなあと感じた次第。

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