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神獣の都 [読書全般]

 朝から雨。下界ではかなり強かったので、お山の学校はいかばかりかと構えていたら、なんのことはない。あがっておりました。
 今日は授業ぱんぱんの火曜日。わずかな空き時間や休み時間は奨学金業務ばかり。特に今日も生徒や保護者からの問い合わせが多い。当分はこんな毎日なんやろうなあ。でもね、説明会で私の話をちゃんと聞いて、事前に配布した私の特製の案内プリントや書き方見本、そして学生支援機構の用意した「申し込みの手引」をよく読んだらせんでもええ質問も多いのですねえ。そやからというて、「手引きに全部書いてあります。お宅のお子さんが私の話をちゃんと聞いてなんだんと違いますか」なんて突っぱねるわけにはいかん。時間をかけて何度も繰り返し懇切丁寧に説明する。「わからない時はまたご連絡ください」と付け加えて電話を切る。ここらあたりは学生時代に百貨店でずっとアルバイトしてた経験も生きてる、のかな。いやいや百貨店のお客さんの方が無茶を言うてきはったりしてたから、それに比べたらあなた。
 定時に退散。大阪府育英会に郵送する書類を帰路に投函。なんて仕事熱心なんでしょう。誰も言うてくれんから、自分で言うとく。
 帰宅後はプロ野球中継を見る。BS-TBSのみ。中継延長はないので、試合終了時間を見計らって、パソコンを立ち上げて「ニコニコプロ野球チャンネル」でタイムシフト予約をしておいた配信を見る。はい、また負けました。
 小林泰三「神獣の都 京都四神異譚録」(新潮文庫NEX)読了。新潮文庫の若者向けレーベルでの発行。それを意識してか、臓物がぐちゃぐちゃ辺りにまき散らされたりするような描写はなし。もっともカビに体が浸食されたりとか別な形でやってますけれど。世界を京都の中心で守っている麒麟、朱雀、玄武、白虎、青龍の5体の神とその眷族のバランスが壊れ、死んでしまったと思われる朱雀と、滅びたと思われる火の一族の末裔をめぐり、京都の町を破壊するほどの激しい戦いが始まる。日の一族の末裔である主人公は、自分に秘められた力の使い方がわからず、生き延びたと思われる朱雀を探すのだが……というお話。小林さんには珍しい(失礼!)まっとうな伝奇アクションであります。むろん五行の相克などの理屈はきっちりとしているし、小椋池の干拓などの事実をうまく伝奇的に活用している。なにより戦いで壊れる京都の町の描写の正確さが細かい。さすが地元ですねえ。読んでいて、距離感とか方角とか実に正確なんで、神獣たちが大暴れして建物などを破壊していく様がありありと目に浮かんだよ。2時間ドラマで京都を舞台にした話のむちゃくちゃな距離感とはえらい違いです。若者たちのほのかな恋情なども描かれていたりして、これまで小林さんの作品を敬遠していた方もきっと抵抗なく読めるはず。とにかく神獣や眷族たちの暴れっぷりが気持ちいい。主人公が東京に帰ってからも話が続きそうなので、ぜひ続刊が出るように願いたい。

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コメント 2

小林泰三

レビュー、ありがとうございます。
自分としては、新しい分野なので、書いていて楽しかったです。
by 小林泰三 (2019-07-03 07:32) 

t-kita

 どういたしまして。私も小林さんの新しい一面を見ることができて楽しかったです。なんというのか、伝奇アクションの題材を使うて怪獣小説を書いたはるなあ、なんて思いながら読んでました。これがヒットして続巻が出たらいいのにな。
by t-kita (2019-07-04 00:07) 

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