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狐笛のかなた [読書全般]

 一日雨。しかも弱いのがだらだら一日降り続く。湿度は高く気圧は低い。こういう日が一番しんどい。そやけど仕事を休んでええというわけやない。出勤したところでああやれやれほっこり。午前中は試験監督と事務作業。午後からは教員向けの校内研修の支度、そして本番。帰宅したらさらにやれやれほっこり。
 研修はLGBTに関する生徒指導について。現職でトランスジェンダーの教員の方を呼んで、御自分の体験や御自身がどのように生徒と接しているかなどを語ってもらいながら、指導のキモを伝授していただく。実は前任校の同僚。お山の学校の先生方はどのように聞いていただいたやろうか。
 タイガースの試合は雨天中止。帰宅後、相撲をゆっくりと録画で見る。栃ノ心は11連勝。勢いがついてきた。強い。明日の白鵬戦が楽しみ。今日までの相撲を見ていたら、圧倒的に栃ノ心有利と見るけれど、勝負事は実際にやってみんとわからんからね。明日勝てば、全勝優勝の可能性が高くなるんやないか。今の栃ノ心に白鵬が勝つには封印しているエルボースマッシュを決めるしかなかろうけれど、それをしたら白鵬は完全にヒールになるやろうなあ。
 上橋菜穂子「狐笛のかなた」(新潮文庫)読了。長編シリーズではなく、1冊のみで完結している。上橋さんの作品で初めて文庫化された作品。呪師の娘と別の呪師に使い間にされている狐の切ない愛の物語に、領主の後継者問題がからむ。日本風の舞台設定なんやけれど、異国っぽくもある。そこらあたりの描き方はさすがにうまい。解説によると本作が書かれた時点でもう「守り人」シリーズは佳境に入っていたようで、あの大作と並行して別な世界観の物語を書いてはったわけですね。なかなかできることやないですよ。
 本作には「守り人」のジグロや「鹿の王」のヴァンみたいな「漢」は出てこんのも、興味深い。呪師にあやつられながらも、本来なら殺すべき娘を愛し、自らの命を削っても自分を操る呪師に逆らうけなげさが見どころか。
 ただ、話のもっていきようなどは他のシリーズ作品と似通ってしまうあたり、上橋さんの弱点かもしれんね。物語が降りてくるタイプの書き手であるようなので、小細工しないで書くとそうなってしまう。各作品ともテーマは多彩なだけに、展開のさせ方にもバリエーションがあれば、なんていうのは贅沢ですか。

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