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ヒーローたちの戦いは報われたか [読書全般]

 今日はお山の学校の体育祭本番。空は曇天。気温もそれほど上がらず、まずはよかった。私は教室の施錠や立ち番。生徒たちが歓声をあげているのを微笑ましく見ている縁側のおじいさん、てな感じでありました。月曜の授業準備をなんとかやって、定時に退散。
 帰宅後は追っかけ再生でプロ野球中継を見る。1点を争う緊迫した試合も、カープにサヨナラ負け。そやけど投げる方もうつ方も実力伯仲という感じで、こんな感じで今シーズンはいってほしいですねえ。
 鈴木美潮「昭和特撮文化概論 ヒーローたちの戦いは報われたか」(集英社文庫)読了。著者は読売新聞の記者で、私とは同世代。学生時代にテレビ特撮番組にはまり、現在は特撮番組に関するイベントのプロデュースなども手掛けているようです。そやけど、特撮マニア向けの蘊蓄本やないのです。日本のテレビ特撮ヒーロー史と、背景にある時代性との関係を考察しつつ、ヒーローたちの系譜をたどる。そして、時代とともに変わっていく特撮ヒーロー像について考察する。むろん大の特撮マニアなので、間にトリビアコラムをはさんでみたり、スーツアクターに対するリスペクトにひとつの章を割いたりもしているんやけれど。つまり本書は昔特撮を見ていたけれど、大きくなるにつれて「卒業」した大人たちに対して、特撮ヒーローの魅力とカルチャーとしていかに優れたものであるかを説くというものなのですね。マニアにとっては目新しいことは書いてないかもしれんけれど、そんなんはどうでもよろしいのです。特撮ヒーローにかつて憧れた大人たちに、彼らがその時代ごとに発してきたメッセージを思い出して、と訴えかけてくる。ここにあるのは「愛」です。読んでてそれがびんびん伝わってくるのです。ただし、解説は特に読まんでもええと思う。柳田理科雄さんは自分が書いている本は本書と同質だとばかり書いていて、本書や特撮ヒーローの魅力について伝わってくるものがなかった。こういう本の解説は特撮ヒーロー番組に関わっている現場の人か、ヒーロー愛を隠さないSF作家の方に依頼すべきやったと思うなあ。それはともかく、特撮ヒーローが今も大好きな大人も、はるか昔に「卒業」した大人も、著者の「愛」に心うたれてほしい。そんな一冊です。

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